大間漁港でNo.1と言われる熊谷義宣さん。(通称:ヨシさん)八千代丸の船頭であり、大間のマグロ漁師約150人の中でも凄腕の1人です。
マグロが釣れそうな場所を探し当てる嗅覚は優秀で年間のマグロの水揚げ高は常にトップクラスです。
熊谷義宣さんが凄腕でNo.1と言われる理由から経歴やプロフィールなどをご紹介します。
熊谷義宣(大間マグロ漁師)のwiki経歴プロフィール
熊谷義宣さんは、八千代丸の船頭。
2024年1月現在で、年齢は59歳です。大間では知らない人はいないというぐらい有名なマグロ漁師。2014年のテレビ番組では342kgのおばけマグロを釣ったこともありました。
1日に2本も釣り上げてしまうこともあり、他の漁師で考えてもそう簡単に数本も釣れることはありません。
なぜ周りからレジェンド・No.1・凄腕の漁師と言われるかというと、熊谷義宣さんは漁師仲間からも憧れる存在も理由。水揚げの量が少ない厳しい時期も当たり前のように釣りで獲物を取ってきます。
今までの経験値やセンスから、大間の漁獲量が厳しくてもほとんど壁にぶち当たることはないようです。
他にも『未開の土地・沖縄の慣れない海でもマグロを釣り上げることができるか?』という番組でも結果を残しています。大間とは違った気候の場所でも、自前の道具もなくいつもと違った海の環境でも自身のこれまでの経験値で釣り上げる事ができています。
沖縄の地元の漁師もこの結果に驚き、関心していたようです。
熊谷義宣(大間マグロ漁師)がNo.1と言われる凄腕の理由は?
熊谷義宣さんが大間No.1漁師と言われる理由は3つです。
- ①他の漁師とは違う40号の細いテグスを使う
- ②熊谷さんがマグロに動きを合わせる
- ③マグロの群れの動きを予想して先回りする
- ④マグロが疲れるまで待つ
①他の漁師とは違う40号の細いテグスを使う
40号は細くて切れやすいですが、マグロには見えにくく釣れやすいとのこと。他の漁師が同じことをしようとしても糸が切れてしまい失敗するので、通常は60号のテグスが使われます。
熊谷義宣さんのマグロ釣りの技は天才的と言われています。200キロのマグロを40号のてぐすで釣り上げる方法で、他の漁師がやっても真似できないほどの難しさです。
通常大物を釣る際には、80~100号などの丈夫なテグスが使われますが、明らかに強度が弱い40号のテグスで使用している訳ですから、技術がないと釣り上げられません。
40号のテグスは人が引っ張ると切れてしまうレベルで、マグロは頭が良いので釣られると悟られてしまうから。太いテグスだと見破られてしまうので、敢えて細いテグスを使っているようですね。
ブリ・イカ・サンマ・トビウオなどマグロ漁に使用されますが、40号のテグスだと餌の食いつきもいいのだそう。
②熊谷さんがマグロに動きを合わせる
マグロ漁にはまず、食べさせるエサを釣るところから始まります。
今、マグロが食べたいだろうと感じるエサを獲る漁のスタイルが熊谷義宣さん流。「魚が人間に合わせるのではなく、人間が魚に合わせるものだ」という気持ちで漁に臨んでいます。
百発百中に近い確率でマグロを仕留め大間No.1と言われる理由です。
まずは、マグロに素早くエサを喰いつかせ時間をかけて引き上げる方法。マグロが暴れ出したらてぐすを緩めて自由に泳がせ動きを合わせるのだとか。
締めたりゆるめたりを繰り返しながら、マグロの体力がなくなったところで釣り上げるそうです。
③マグロの群れの動きを予想して先回りする
マグロは群れを成して泳いでいます。進行方向の目の前にエサを投げ入れることができれば喰いつく可能性も高い。各漁船ともソナーという魚群探知機でマグロを追っています。
ぶっつけ漁というスタイルであっという間に群れの周りに船が集まり、我先にとマグロの先頭を陣取る戦いが始まることに。いち早くマグロの動きを察知して回り込むかという動きが勝負。
熊谷義宣さんは長年経験してきた勘を活かし、誰よりも素早くマグロを釣ることができます。
他の船は普通の動きをしますが、熊谷義宣さんの船は旋回や途中で曲がるなど独自の動きでライバルと差を付けていました。これまでの経験値で、マグロがこれからどう動くかを察知・予想して船を動かすので、投げたエサに食いつき他の船頭よりいち早く取ることができるようです!
④マグロが疲れるまで待つ
釣られたマグロは最後の力を振り絞って逃げようと抵抗をしてきます。そんな中、熊谷義宣さんは釣り上げて海面に上がってきたマグロをそのまま釣ることはしません。
テグスを上まで自動で巻き上げた後、無理矢理釣り上げずテグスを逆に緩めて自由に泳がせます。マグロの動きが止まったタイミングを見計らって徐々に引き上げているようです。
マグロは鮮度も命なので無駄に暴れ回ると体温が下がってしまいます。それにより身焼けという現象が起こり、魚の価値が下がってしまうんです。
身の色味もくすんだ色になり茶褐色に変色。見た目も悪いですし、価値が下がり売ることもできない場合もあります。
身焼けとは?
身焼けとは、バタつく時間が長時間続くと、マグロの体温が上昇。マグロの身が変色してしまう現象のこと。
熊谷義宣(大間マグロ漁師)がマグロ釣りのきっかけは祖父
熊谷義宣さんの祖父はマグロ一本釣りを最初に始めた漁師の一人でした。
父親も「大間にこの人あり」と言われるほどの凄腕漁師。
幼い頃から熊谷義宣さんはマグロ漁を側で見てきて、体にしみついた感覚。
父や祖父のDNAが引き継がれていることは間違いなさそうです!
熊谷義宣さんは、漁師家計の祖父・父親の手助けもあり、中学校を卒業後に漁師の道へ。
祖父や父親から漁師としての知識や知恵を叩きこまれたそうです。若い頃から漁師の背中を見てそだった熊谷さん。
1本のマグロを釣って、500万~2000万の大金を稼げる仕事に男として魅力を感じたそう。中学のころから腕を磨いてきて、祖父と父親の凄技を目の当たりにし経験値を積んできたことも大きいかと思います。
まとめ:熊谷義宣(大間マグロ漁師)の経歴wiki!No.1と言われる凄腕な理由は?
今回は「熊谷義宣(大間マグロ漁師)の経歴wiki!No.1と言われる凄腕な理由は?」をご紹介しました。
熊谷義宣さんの経歴は、中学を卒業後にマグロ漁師に。祖父や父親にマグロ釣りのイロハを教わりどんどん漁師としての腕が上達しました。
凄腕No.1と言われる理由は、他の人がマネできない技術や経験が豊富なところでもあります。周りが一目置くような有名な漁師だということも納得ですね。
今でも大間No.1漁師と言われるまでになり、経験してきた技と知識、勘を活かしてトップを走っています。