2021年9月29日放送の『あさイチ』で紹介されたのは、「人には言えないハナシ!徹底解決“便もれ”の悩み」でした。
「便もれ」は実は若い人にも多いので予防法や解消法もあるようです!
国内でも約500万人の人が悩んでいると言われている便もれ。
半年以内の便もれを経験した人は5人に1人の約19.6%もいるのだとか。
生活習慣を改善したり、見直すことで改善&予防につながるようです。
教えてくれた先生は、消化器外科の高橋知子先生です。
※女性のための肛門・お通じ外来で診療されています。
便もれに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
便もれをしない予防法・解消法
『あさイチ』で紹介された便もれしないようにする予防法はこちらです。
- ①あぐらをかいて座らない
- ②立ち上がる時にゆっくり立つ
- ③猫背にならない(みぞおちから下腹部の恥骨までを丸めない。)
- ④勢いよくお尻を付けて座らない
1日何十回、何十年も続くと肛門括約筋が弱ってしまうそうです。
「あまり自覚症状がなく下着が便で汚れていた…」「我慢できなくて漏れてしまった…」という事例も実際にあるので何とかしたいですよね。
便を排出する際も正しい姿勢があります。
普段はあまり気にしたことはなかったですが、便もれを解消するには正しい姿勢で排便することが重要なんですね。
肛門括約筋は厚さが1cmぐらいなので、負担を掛けると知らない間に伸びて弱くなるそう。
便もれに関わっているのは、仙骨神経と肛門括約筋の2種類。
- 仙骨神経(センサー係)…便の硬さなどを脳に知らせる
- 肛門括約筋…肛門をしめる
便もれは生活習慣や食生活にも関わってくるんですね。
便もれを防ぐ姿勢や食事
便もれを防ぐには、姿勢や食事も関係してくるようです。
便もれを防ぐ姿勢
- ①排便する時、下腹部を曲げないように両腕をバンザイした姿勢になる
- ②五十肩で腕が上がらない場合は、両腕を両端の壁に付けて息を吐きながらお腹を伸ばす
- ③排便の時に、ひざの先に両手を置いて息を吐く姿勢でもOK
- ④足元に台を置き、お尻より膝が若干高い位置にあると直腸と肛門の角度が開くので便意がスムーズに
もし、出先で足元に置く台がない場合は、便座に浅く座ることでも効果はあるそうです!
トイレの時だけの姿勢だけでなく食事にも関わってくることは驚きですね。
女性は特に出産の時に起きる肛門のけがで肛門括約筋が損傷することも原因だそうです。
排便の時に、いきんだり、長くトイレに座っているのも肛門括約筋が引き伸ばされるのでNGなのだとか。
便もれを防ぐ食事
- ごはん(米)を1日2回食べる
- 低FODMAP食を食べ過ぎない(おなかがゆるい、下痢しやすい人におすすめ)
【低FODMAP食】
- 甘いお菓子
- 牛乳
- 果物(りんごや梨)
- 小麦加工品
- たまねぎ
- 脂っこいもの
- 香辛料
- カフェイン
- アルコール
- はちみつ
- ヨーグルト
などは便が軟らかくなりやすい食べ物。
低FODMAP食を2週間ほど辞めてみると劇的に改善された人が多いようです!
意外ですが、ごはんをあまり食べない人は便がやわらかくなります。
お米に含まれる「でんぷんは」便のまとまりを良くする働きがあると言われているのだとか。
便もれから肌を守るには?
便には消化酵素が含まれているので、付いたままだと皮膚がヒリヒリする人も多いようです。
便もれから肌を守るためのポイントは下記の内容です。
教えてくれた先生は、皮膚・排泄ケア認定看護師の福島怜子さん。
- 便もれした後は、なるべく早く取り除く
- 温水洗浄トイレでお尻を洗うのは10秒まで(なければ、乾いた紙で拭く)
- お尻を上から軽く抑えるように拭く(こすりすぎはNG)
- 専用スプレーやクリームで保護する
- 赤ちゃん用のウエットティッシュもおすすめ
- お尻を洗うのは1日1回、お風呂に入った時だけでOK
逆に、アルコールなどの成分が入っているものは控えた方がいいそう。
市販でも購入できるそうですが、周りや店員さんに見られるのは恥ずかしいですよね。
ネットでもお尻を保護するクリームが売っているのでお店で買うのは抵抗がある方はネットを利用して購入するのもいいでしょう。
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まとめ
今回は2021年9月29日放送の『あさイチ』で紹介された「便もれ」の解消法や予防法についてご紹介しました。
便もれは男性でも女性でもなってしまうと、恥ずかしいし、周りの目も気になりますよね。
何よりも自分自身がショックを受けてしまうので、放送で紹介された便もれの解消法や予防法を実践していきましょう!
専門の病院は今のところ少ないようなので、下記のサイトで調べると専門外来がある病院が探せるようです。
大腸肛門機能障害研究会ホームページ:https://kinoushougai.wixsite.com/mysite